2月22日、きゅんさん主催の診断トリプル大会に参加しました。
内容を知らない方にとってはなんのこっちゃと思うことかもしれないので軽く説明しますと、Twitterをやっている方なら一度は目にしたことがあるでしょう、診断メーカーによって選ばれた6匹のポケモンを使って対戦する、という大会です。
完全なランダムというわけではなく、6つのカテゴリーが存在し、そのカテゴリーと合致するポケモンが選ばれます。
メガ枠、鋼orワイガ枠、ねこだまし枠、S操作枠、いかく枠、その他自由枠、の6つと、トリプルバトルに必要な要素は最低限揃っているので、どうにもまともな試合ができないパーティにはなりにくくなっています。
今回、私はその第2回目の大会に参加しました。
さて、診断メーカーが私に授けたパーティがこちらです!
…は?
と選ばれたパーティを嘆く方(私)に朗報。
第2回からあるルールが追加されました。
それは「引き直しの権利」
2回目に引いたパーティを絶対使用することを条件に引き直しが許されます。
つまり、とりあえずもう1回引いていい方を選ぼう、ということはできないわけです。
私もできれば引き直ししたかったところなのですが、引き直しが可能な時間にあろうことか寝落ちしてしまい、起きたときには全員のパーティが確定していました(
ちなみに、引き直せた場合のパーティはメガミミロップ、キングラー、ハリテヤマ、ファイアロー、オドシシ、マリルリ…
どうやら私はオドシシ(以下、神と呼称する)と共に闘う運命にあったようです()
さて、パーティが確定したのでとりあえず自分のパーティがどんなものか、攻撃面と防御面、2つの視点から見てみましょう。
攻撃面
強力な全体攻撃がなく、負荷をかけにくい。
何の下準備もなしに全体技で大ダメージを与えることができない。5000歩譲ってニドクインの珠ヘドロウェーブくらい。
防御面
耐久が低いポケモンが多く、サイクルを回せない。
レパル、ココロモリ、紙は言うまでもなく、カイロスも耐性が貧弱すぎて裏から投げ辛い。
…もうこれパーティが強い弱い以前の問題じゃないか?
とか言っても何も始まらないのでとりあえず考えます。
耐久ないのに制圧力が低いというゲロみたいな構築にあって爆発力のあるココロモリをうまく活かしていきたいと考えました。
主に2通りの方法が思い浮かんだので、どちらがよりよいかを考えてみることに。
1つ目は低レベルがむしゃら。
レベル2のココロモリとレパルダスを組み合わせてがむしゃらを打っていく構築。
レパルココドラの亜種ですね。
トリックルームとおさきにどうぞがココドラとの差別化要素です。
しかし、やはりタスキ前提では安定感に欠け、おさきにどうぞも制圧力の低いこの構築とはいまいち噛み合っていません。
2つ目はたんじゅんを利用したアシストパワー
かげぶんしんはちいさくなると同等に、めいそうはCD2段階上昇、じゃくてんほけんはAC4段階上昇が可能です。
これらによって一気にステータスを上昇させ、威力の上がったアシストパワーで全抜きを狙っていきます。
リスクリターンを勘案した結果、後者を採用することに。
次に、ステータスを上げる方法ですが、やはりじゃくてんほけんと絡めたいところ。
普通であれば無駄になるAの上昇もアシストパワーの威力上昇に寄与するので、ステータス8段階(アシストパワーの威力は160)上昇を見込めるこのアイテムを持たせることにしました。
もちろん、相手からの攻撃に期待するわけにはいかないので仲間に殴ってもらうことになるわけですが、その前にココロモリの耐久では相手の攻撃をまともに耐えられないので、ひとまずそちらについて考えることにします。
まずはかげぶんしん。
相手の攻撃が一切当たらないというのはある意味、最高の耐久力といえます。
多少のステータス上昇ではごまかせないほどの低耐久なのでまず採用。
次に両壁。
壁張り役ですが、これは神に頼るしかないでしょう。いかくもできますし。
供物としてひかりのねんどを捧げれば、8ターンも壁を維持できます。
神が放つ偉大なるオーラが壁となって、クソ雑魚ポケモン共をお守りになってくださるのです。
神自身もクソ雑魚だけど。
あとは無難にめいそうあたりですかね。
また、まもるがないと安定した立ち回りが難しいので入れたいところですが、攻撃技がアシストパワー一本になってしまうのが難点。
次に、じゃくてんほけんを発動させる方法を考えました。
弱点を付ける技をたくさん持っていそうなのはやはり悪タイプのレパルダス。
しかし、イカサマでH振りココロモリは半分ほど削られます。
流石にこれはまずい。
なげつけることも考えました。カイロスはカイロスナイト固定のルールなので選択肢は必然的にニドクインのみ。
しかし、ニドクインはこのパーティではドータクンと並んで貴重な裏投げできそう要因なので、チョッキを持たせたいというのが本音。
また、ココロモリが上からかげぶんしんをしたいので、下からなげつけると外れる可能性があります。そんな局面に直面したら互いにきまずい。
何かいい方法はないかと6匹の技を見ていると、ある技を見た瞬間、はっと閃きました。
それは「だましうち」です。
ドータクンのページを見たとき「この技ならココロモリがどれだけ分身しても確実に保険を発動できる!」と思いました。
肝心のダメージですが、A個体値0下降補正ドータクンのだましうちはココロモリ(H振りでHP174)に52~62ダメージ…
…う、う~ん、ま、まあ、壁もあるし、いかくも撒いてくれるだろうし、ね?(白目)
俺たちのシューターを返せ。
というわけで軸はあらかた決まったのでそこから補完していくように他の技や道具を決めていきました。
そして、結果的にこんな感じになりました。
ポケモン名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 |
---|---|---|---|---|---|---|
カイロス | ようき | ダブルアタック | やまあらし | まもる | フェイント | カイロスナイト |
ドータクン | ずぶとい | ラスターカノン | だましうち | どくどく | じこあんじ | たべのこし |
レパルダス | おくびょう | イカサマ | アンコール | よこどり | ねこだまし | きあいのタスキ |
ココロモリ | おくびょう | アシストパワー | かげぶんしん | まもる | めいそう | じゃくてんほけん |
神 | ようき | とびげり | ひかりのかべ | リフレクター | トリックルーム | ひかりのねんど |
ニドクイン | ひかえめ | だいちのちから | ヘドロばくだん | かえんほうしゃ | れいとうビーム | とつげきチョッキ |
-
どうでもいいけど、決勝戦で「かみ」ってNNのギガス様が躍動したせいでこっちの神が二番煎じ感しかないな(
メガカイロス(NN:CycloneJoker)
ASぶっぱ
ORASで新規習得したダブルアタックを入れてみました。
クソポケが多いこの環境ならタスキを貫通できるこの技が強いのではないかと思いました(意訳すると懐かせる時間がなかった、ということです)。
ズルズキンに打ったらオボン食われて耐えられたので、みなさんは愛情をこめたカイロスにおんがえしを打たせましょう。
やまあらしは必ずいるいかく枠への対抗手段として入れました。
カイロスのレベル技はかくとうタイプなのではと錯覚するほどかくとう技が多いですが、実戦でもダブルアタックの3倍はこの技を打ったので、多分こいつは格闘打点枠。
まあ、トリプルの格闘タイプは実質ガルーラとカメックスだし、そういうこと。
NNはダブルアタックから仮面ライダーWを連想して、そこから付けました。
現在、YouTubeの公式チャンネルにて毎週2話ずつ配信されているのでよかったらご覧ください(唐突な宣伝)。
ドータクン(NNはデフォルトのまま)
HBD(5世代にあったやつなので調整は忘れました)
じゃくてんほけん発動役にしてじこあんじ要因という、忙しいお方。
じこあんじが成功する確率は低いと考え、暗示ができなくても腐らないようにどくどくを挿しました。
悠長にまもるとかげぶんしんを連打するココロモリとの相性もそこそこ。
昔はNNを付けない派だったので、おそらくその頃からの個体だと思います。
レパルダス(NN:Mogatanpe)
HS
(・Θ・)
まあ、レパルダスって感じの強さでした。
よこどりはおいかぜしないパーティなので、相手のおいかぜを奪うために採用しましたが、当たった相手がみんなトリル展開してくるパーティばかりだったのでほとんど役に立ちませんでした。
また、攻撃技も失敗で、この環境ならC振りした上であくのはどうを入れるのがベストだったと思います。
NNの由来は体色の紫色から。
紫といえば最上もがちゃんですね(・Θ・)
ココロモリ(NNはデフォルトのまま)
HS
大会当日にブラットさんからお借りしました。
ありがとうございます。
ワンウェポンにするか、ツーウェポンにするか悩んだ結果前者に。
パーティを見た瞬間、こいつで避ける以外に勝つ方法が思い浮かばなかったので、運ゲーに巻き込まれたみなさんは当たり運が悪かったということでお許しください。
シューターだとスペシャルアップの効果が倍になるのでもっと強いです。
5世代の環境はバンギラスがうじゃうじゃいたので結局厳しかったのですが。
神(NN:ゼル○アス)
HS
大会前は馬鹿にしてたけど、いかくしながら壁を張れるのは真面目に強かったです(
とびげりはココロモリだときつい悪タイプへの打点となるだけでなく、用済み(神なのに)になった場合、相手のゴーストタイプや守ってきそうなポケモンに打ち込めば自主退場も期待できるので採用しました。
最悪、隣のカイロスやココロモリのまもるに合わせて打つのも選択肢ですが、そんな芸術点を稼げそうな局面は1回もありませんでした(レパルダスに打ってレパルを退場させようと思ったことは1回だけありましたが、結局それもせず)。
トリックルームは相手のトリルメタとして採用。
NNの由来は神には遠く及ばないクソ雑魚ポケモンから。
ニドクイン(NN:ヤドクイン)
HC
普通に強い。
普通過ぎて特に言うことがない。
NNの由来はヤーティを作ろうと思っていたから。
今となっては普通にガチ採用できる強ポケですけどね。
対戦ログ
BVを載せておくので簡略に。ちなみに、全員からBVアップの許可はいただきました。ご協力ありがとうございます。
1戦目:Kaiさん 勝ち
BV:GWFW WWWW WWWE TPV2
相手のパーティ:エルレイド、ナットレイ、ペルシアン、ネイティオ、ズルズキン、ブロスター
うまくトリルをやりすごし、エルレイドのれいとうパンチをココロモリが避けてくれたこともあって勝利。
対戦開始が遅れてしまい、すみませんでした。
2戦目:フローさん 勝ち
BV:UZ2G WWWW WWWE TPT4
相手のパーティ:バクーダ、ドダイトス、ピカチュウ、ネンドール、霊獣ランドロス、ラムパルド
見るからにトリルしてきそうなパーティ。ラムパルドの火力をいかくと壁で軽減できたのが大きかったと思います。
暗示したドータクンの弱さに驚くも、最後はカイロス1匹対4匹から逆転して勝利。カイロス大活躍回。
3戦目:◎ぬえさん 負け
BV:Q5BG WWWW WWWE TPRZ
相手のパーティ:バンギラス、ギギギアル、マニューラ、ヤドキング、ウインディ、マリルリ
ココロモリで詰めるための障害となるマニューラの処理を急ぐものの、相手のパーティパワーに押されて負け。
個々のスペックの差をただただ痛感した試合でした。
4戦目:ぽじゃさん 負け
BV:Z7NG WWWW WWWE TPQ5
相手のパーティ:サーナイト、コバルオン、カクレオン、スリーパー、霊獣ランドロス、ガラガラ
今大会屈指のつよココロモリが誕生するも、イカサマを打った後のカクレオンにアシストパワーを打つという、ゴミプレイをかまして1ターンを無駄にする。
最後はリセットムーブからの負けなので、その無駄がなければダメージレースに勝っていた可能性もありました。猛省。
5戦目:masakuraさん 勝ち
BV:BJNG WWWW WWWE TPZZ
相手のパーティ:バンギラス、キリキザン、ニューラ、ガーメイル、(ムー)ランド、クリムガン
悪3枚とかいう絶望的なパーティでしたが、1ターン目で神の足技によってキザンを処理できて爆アド。
ココロモリをうまく温存できたこともあって勝利。
この試合だけでいえば間違いなくMVPは神。
キザン処理班をニドクインにしなかったのは、キザンに引かれると負けなので、キザンを引かせない確率を少しでも上げるためにいかくを入れてまけんきを発動できる(A1段階上がったキザンを引っ込めるのはもったいないと思う心理にもかけて)神を初手にしました。
6戦目:秋桜さん 負け
BV:KTGG WWWW WWWE TPMT
相手のパーティ:ラグラージ、ギガス様、ドクロッグ、マンタイン、ズルズキン、バッフロン
くろいきり→対戦ありがとうございました
というわけで、3勝3敗。
できれば勝ち越したかったのですが、最終戦はあまりにも(当たり)運が悪くて悲しかったです。
まあ、こんな回避以外に勝ち筋のないパーティで3勝できたのであればまずまず、といったところでしょうか。
大会後のフレ戦
ブラットさん 負け
BV:U88G WWWW WWWE U7P4
相手のパーティ:ジュペッタ、ジバコイル、エテボース、サマヨール、ムクホーク、サイドン
私のパーティのエースを貸してくださったヒーローとの1戦。
相手のパーティが強すぎてボコボコにされました()
この試合でレパルの攻撃技は悪波だな、と思いました。
おやまださん 負け
BV:XU8W WWWW WWWE U7T4
相手のパーティ:ヤドラン、イワパレス、ピカチュウ、フレフワン、グラエナ、キュウコン
序盤の酷い状態からフェイントでフレフワンを落とせていれば、というところまでは健闘しましたが、そううまくはいかず。
やっぱりレパルダスの攻撃技は悪波1択だと思いました。
最後に
普段は考察すらしないポケモンを考察する貴重な機会であり、新しい発見もできるこうした大会は今後も続いてほしいと思います。
主催のきゅんさんは今後の開催についても前向きなようで、うれしいですね。
トリプルバトル経験者も、そうでない方も、メンツを決めることに関しては一切悩むことがなく、気軽に参加できる大会だと思うので、ぜひ参加してみましょう。
環境についてですが、この診断メーカーはどうやらニンフィアやファイアローの出る確率が少ない仕様になっているようで、普段のレート等ではそれらのポケモンに悩まされがちな格闘や悪が非常に強い環境だと思います。
S操作枠にゴーストタイプやエスパータイプが出やすい点も、悪タイプにとっては追い風ですね。
次回以降はそうした点もふまえて型を考えたいと思います。
というわけで、主催のきゅんさん、対戦して下さったみなさんを始め参加者のみなさん、楽しい大会をありがとうございました!